カテゴリ
最近の記事
旧メールマガジン
SMI(サンデン経営研究所) メールマガジン第5号
SMI理事[一倉基益]からのご挨拶
略歴:株式会社上毛新聞社元出版編集部長
■ご挨拶<サンデン100年の歴史を伝えたい>
サンデン創業100年のあゆみ『栄光と葛藤の日々』の編集に携わり、発刊を見
届けて上毛新聞社を退職したばかりですが、そのご縁で、サンデン経営研究所理
事のお役目を賜りました。これまで、前作『森の中の工場』をはじめ『サンデン
STQM挑戦物語』、『サンデングローバル事業開拓物語』の出版も担当しましたの
で、活字を通してサンデンの歴史を学んできました。
さらに遡ると、小学生の頃、課外授業で三共電器の工場を見学し、その年の冬から教室に三共の石油ストーブが設置されたことを鮮明に記憶しています。私も、燃料が石炭から石油に替わる瞬間を体験した歴史の生き証人の一人です。
あれから半世紀が過ぎ、その間サンデンは大きく飛躍し、自動車用コンプレッサー・カーエアコンで世界を席巻しました。そして紆余曲折を経て今日を迎えたのです。
SMIでは理事として、調査研究、展示、講演、刊行を担当します、栄光と葛藤を検証し後世に伝えることが使命だと感じています。
(本人近影)
連載・自伝エッセイ[加藤幸男著]第3回
■自伝エッセイ<新しい旅>を連載で掲載します
この度、SMI加藤常務理事より、A4版8枚からなる自伝エッセイが寄稿されました。この場をお借りして順次紹介してまいります。ご自身の教育・芸術に対する想いや、米国留学時代の半生がありのままに記述されております。皆さま楽しみにしてくだい。
●自分を生きる
かつて小説家を目指す学生達は、平岡篤頼先生から、大切な心構えを教わったと思います。小説以前に「自分の内側から噴き出してくる喜びを」自分でつかんでいかなければならないと、よく先生は、仰っていました。海外にあろうが、国内にあろうが、大切なことは、自分の生き方をしていくこと、努力によって自分が「出来ること」をどこまでやっていくことができるかを見つめる。自分を甘えさせるのではなく、常に振り返って検証して追い詰めていく・・・。
海外でも国内でも、常に、「自分」を考えることが、大切なことだと思っております・・・・。終局的に堅い話になってしまいましたが、幸いにも、フルブライト留学、及び、2年間のニューヨークでの仕事生活から、異文化体験をさせていただいて考えさせられたことなども順次お話させていただければ幸いです。
所詮、雑学で、学問的でも方法論的でもない体験談で個人の感想です。未来を担う世代の糧になるかどうかは、はなはだ心もとないのですが、通りすがりの一老人の懐旧談として我慢して読んでいただければ、この上ない幸せに存じます。私が、米国で得た一番大きな印象は、美術館と大学の在り方の違いです。どっちが良いとか悪いと
かいうのではなく、違いがあるということです。
(絵画と著者)
米国では、大学が日本のように若者が数年間を過ごす、高等学校の延長線上にある「大学」ではなく、学習の為にあらゆる年齢の「学生」が集まってくる「研究と教育の場所」であるということです。そして大学は、学習の様々な要求に応じていろいろなレベルや分野の「大学」や「プログラム」が用意され、地域サービスが大学の機能として大きな意味を持っているのです。
そして、美術館も美術教育を担いつつ大学とほぼ同様な地域サービスを行っているところが、日本と違うところかも知れません。米国の美術館は、幼児教育・初等教育・高等教育のニーズにピタリと寄せてくるプログラムが、各館各様に充実しており、大変に感心したものです。
(ご自宅の絵画と米国留学時の記念の一枚)
編集者のつぶやき
■問題解決[品質管理ツールの使い道]って何?(第2回)
●考えられる原因・要因、ヒヤリハットをすべて書き出してみる
(親和図法、ワイガヤ、KJ法)
さて、皆さま、今回は『編集者のつぶやき』「問題解決[品質管理ツールの使い道]って何?」の連載?第2回です。前回は第1回で、Q=C・Vの法則(モノとコトは違う、モノゴトの価値、コスパがいいとは)でしたね。息切れしないように、かつ、本メールマガジンの趣旨としての「ありのままで肩の凝らない読み物」として、真に役に立つ情報を発信していくという方針で、あまり頑張らない程度にありのままに発信して参ります。
・親和図法って、ご存じですか?
「親和図法」を知らないひとでも、付箋紙とかポストイットPost-it(商標名)はご存じですよね?
こんなかわいいパステルカラーをした、紙の裏の端っこに弱い糊がついた、貼っては剥がせる用紙のことですね。メモを自由に書いて、本やノート・メモ帳・ホワイトボードなど好きなところに貼ったり、剥がしたりできる紙ですね。大きさもいろいろありますね。(でも、黒色のは、書いた字が見にくいので、ひとに見られないように「ナイショ事」を書くのかな?)Postというのは、①郵送・投函する、②地位・配置する、③掲示する・柱、という意味があるらしく、この場合は③の意味を採用したものですね。ついつい、何か書いて掲示したくなる心理戦略を感じる、不思議なツールです。
・思いついたことをみんなで持ち寄ってみよう
なんで、コンナ事、起っちゃったんだろう・・・、みたいなときに、とにかくみんなで集まって、思いつくことを書き出して張り(貼り)出してみませんか。どんな些細なことでもいいんです。ホワイトボードやコルクボードみたいなところに張り(貼り)出すといいですね。ひとり5個以上とか決めると意見がでやすいですね。
ここで大事なことは、ひとの意見はみな「人それぞれ」なので、反対意見や批判は、この時点ではみなさん、ガマン・我慢ですよ。いろいろな意見がたくさん出るほど、このあとの作業がやり易くなりますからね。
・「声」の大きいひと・アタマの堅いひと(昭和の上司?)は、参加ご遠慮?
重要なことは、①批判しない(批判はカンタン)、②自由に意見する(アホみたいな意見もOK)、③質より量(アイデア重視)、④ほかのひとの意見を尊重しさらに付け加えて意見を進化させる。
・意見をクルーピングしてみよう
さて、ここでいろいろな意見が出たとして、それを、ちょっとひとまとめしてみましょう。これをグルーピング(グループ化)といいます。同じような意見や考え方を、おなじ領域に集合させて、分けていきます。そうすると、皆さんの意見が、なにか一つ一つのストーリーのようになってきましたね。ここで、みんなでワイワイ・ガヤガヤやると、とっても楽しい気分になりますね。ムズカシイ会議じゃなくって、「お茶菓子」でもつまみながら、井戸端会議風にやるといいかも知れません?(これがワイガヤ)
※編集後記<編集者より>
■三共電器・サンデンの歴史トピックを改めて振り返る(その四)
●カー・エアコンのコンプレッサーで世界2位
既に、当メールマガジンでは、サンデンはカー・エアコンのコンプレッサーで、世界2位、海外売上比率65%を達成したことは、SMI常務理事のエッセイでご紹介しました。
では、カー・エアコンのコンプレッサーって、どんな商品なのか、普段は目にしたことのない方も多いと思いますので、この機会にご紹介しておきます。
カー・エアコンって、実はこんなにも複雑な仕組みなんですね!
これって「カルノーサイクル」と呼ばれる、熱力学という物理現象(潜熱・顕熱)を応用したものなんですね。
随分とムズカシイことやってるんだ・・・